展覧会考

NKK寄託の高炉。本物。

川崎に木村伊兵衛写真展に行って参りました。

(川崎市民ミュージアムのサイト)

すごいのもあれば、「なんか、俺でもできそう」てな感じのもあった。
映画や絵と違って、写真は企画とアイデアさえ面白ければ元手も技術もなくとも何とかいっぱしのものになりそうだ。

僕は美術館とか博物館とか記念館とかいった「なんとか館」や「〜ミュージアム」には
一人もしくは二、三人で行くが、その中で対象の展示物とか作品に詳しい人はほとんどいない。
専門家や研究者などの同行者がいればいろいろ薀蓄を聞けてありがたいのだが、
そういう人がいなくても、連れと豊崎由美の『文学賞めったぎり』みたいなノリで言いたい放題切りまくりができて、それはそれで大変楽しい。

しかし美術館とか博物館とかいうところはどうしてあんなに静かなんだろう。
鑑賞の邪魔になるくらい騒がしいのは確かによくないけれど、
みながみな黙りこくってしずしずと流れ作業でもあるかのように進んでいって面白いのかな?
何人かで来てるなら何かしら話したいことや聞きたいこともあるんじゃないのかねぇ?
そういうものに対して「しゃべってはいけない」というような抑止効果というか圧迫感とでも呼べばいいものがあるように感じる。

美術や芸術がすべてなんでもかんでも、そんなひれ伏してありがたがるものでもあるまいに。
もっとみな思ってること話せばいいのに。
高い金払って何みてんのかな? 
それとも何にも見てないのか? 

んー、どうなんだ。