渋谷シネパレスは木曜男性千円

 ジョニー・デップが変人菓子工場経営者を演っている映画*1を観てきた。
 笑いまくり。泣きまくり。
 最初からたかが外れたかのようにケタケタやっていたので後半ばてた。いま現在も顔面の筋肉と涙腺が疲労している。映画観るのにも体力がいるな。


 昔から現物の人間の大半に対してよりも、薄幕一枚隔てた世界の側のものどもに対しての方が遥に過剰な関心が惹かれる。極端なはなし、スクリーンの向こう側の人間にしか愛情を感じない。けれどもほとんどの俳優だって実際に会ったらそれほど面白くもなんともないだろう。だから会いたいとも思わない。此方から銀幕の中に訪ねていくのは大好きだが、彼方側の住人には此方側には来てほしくはない。大変勝手だと自分でも思うが正直なところだ。