夢に関する記述

 人の夢の話を聞かされるほどつまらないものはないが、夢そのものに関する記述には感興をそそられるものがある。



 そうではなく、じっくりと夢見ること―人生とは夢であり、実体験を超えて人が夢見るものこそ真実である。
       ―ガストン・バシュラール『夢見る権利』(渋沢孝輔訳)



 現し世は夢、夜の夢こそ真
       ―エドガー・アラン・ポー(江戸川乱歩訳)



 夢は稔り難く 敵は数多なりとも
 胸に悲しみを秘めて 我は勇みて行かん
 道は極め難く 腕は疲れ果つとも
 遠き星をめざして 我は歩み続けん
 これこそは我が宿命


 汚れ果てし この世から
 正しきを救うために
 如何に望み薄く 遥かなりとも
 やがて いつの日か光満ちて
 永遠の眠りに就く時来らん


 たとえ傷つくとも
 力ふり絞りて 我は歩み続けん
 あの星の許へ
       ―<騎士遍歴の唄>「見果てぬ夢」(福井峻訳)



 夢は第二の人生である
       ―ジェラール・ド ネルヴァル『オーレリア―夢と生』(篠田知和基訳)




 夢の中から、責任がはじまる
       ―ウィリアム・イェイツ