Daisukeyの日記

安井大輔の日記です。

京都人類学研究会5月例会


 僕が院生幹事を務めている研究会の案内です。5月は神戸大学の梅屋潔先生にお話ししていただきます。京都周辺にお住まいの皆さまはぜひご来場ください。



呪詛か、あるいは政治批評か?
ウガンダ東部アドラ民族の流行歌を通して―


日時:2010年5月14日(金)18:00開場 18:30開始
場所:京都大学 稲盛財団記念館3階 大会議室
 http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/about/access.html


発表者:梅屋潔(神戸大学大学院 国際文化学研究科 准教授)
コメンテータ:白石壮一郎(関西学院大学大学院 社会学研究科 特任助教


キーワード:
 ウガンダ アドラ民族 呪詛 祟り 踊り 音楽 政治批評 アミン政権


報告要旨:
 ウガンダ東部トロロ県を中心にすむアドラ民族は、歌と踊りを盛んに行うことで知られている。葬送儀礼の挽歌(ajore)、雨乞い、呪詛(lam)、そして週末の宴などの席でロング・ドラム(fumbo)、弦楽器(tongol)、板と撥による打楽器(teke)といった楽器の演奏にあわせて歌い踊る。宴会でなかば即興的に歌われるもののなかには、実際の時事をあつかった歌詞も多い。本報告では、そのなかから1960年代から1970年代ごろの出来事、特にアミン政権(1971-1979)を中心として歌われたものをとりあげる。歌詞の背景にある史実と照らし合わせて、またのちにいくつも作成された歌の歌詞も視野に入れつつ歌詞にあらわれた出来事についてtipo(死霊の祟り)、lam(呪詛)、juogi(死霊)、kiddada(毒)などに彩られる当該地域の現代史解釈と評価の独自性を分析する。一般にコロニアル、あるいはポストコロニアル・エリートたちが妬みからウィッチクラフトの対象となることはよく知られている(逆に予言者などの力で現在の地位を得たのだ、と語られることもよくある)。本報告では、当該地域で具体的に誰が、どのような形で、ウィッチクラフトとかかわりを持ったと考えられているのか詳細に検討する。