供は文庫

 明日からしばらく関西に出かけます。強行軍です。けれども我が家は幼時から深夜か早朝に数百キロ突っ走って目的地に着いたら車内で少し寝て日が昇って即活動開始に移るという、学生のスキー並みのタイトスケジューリングに旅行することが多かったので、それほどのものではないだろう。「多かった」と過去形で書いたけれども、いまでもたまに家族出かけるときはそういうノリで中古で買ってすでに10年物のBONGOワゴンに毛布を積んで行く。周囲に「家族旅行でそれはありえん」などと言われることもあるが、我が家は父親の意向でずっとそうやってきたので、むしろなぜほかの人たちもそうしないのかという風に考えてしまう。小さいころ家族で外食するときに親より高いものを食べるのはよくないかなと、こども心にも家計を慮ってお子様ライスばかり注文してきた反動で、今でも1000円以上のものをオーダーするのに抵抗を覚えてしまうみたいなものかな。違うか。




[旅のお供たち]

供はよく選ばないといけませんよ。彼等次第で君の旅は楽しくもつまらなくもなるのだから……選択時で旅の様相、結果のほとんどは決まっているといってもいいだろう……

電車のたびは車みたいに酔わないので本がいっぱい読めていいやね。目的地に留まってどこそこを巡るのもいいけれど、ぼくはやはり移動そのもののほうが好きなようだ。ノマドロジスト(なんて言葉があるのか知らんが)なのかもしれない。




第一阿房列車 (新潮文庫)

第一阿房列車 (新潮文庫)

御存知百輭先生の用無汽車旅行道中記。18切符で行くからには外せまい。ところでつい最近までお供のヒマラヤ山系君を城山三郎(ホントは平山三郎)だと勘違いしてたよハッハッハ。何でこういう間違いをしたのかな。




ママ・グランデの葬儀 (集英社文庫 40-A)

ママ・グランデの葬儀 (集英社文庫 40-A)

読みかけ。ところでブランドのガルシアマルケスとは関係ないのだろーか。オフィシャルサイト見たって何にも書いてない。




言わなければよかったのに日記 (中公文庫)

言わなければよかったのに日記 (中公文庫)

ほかの誰にも似ていない深沢七郎節。このタイトルにならって作家の星野智幸がご自身のサイトで「言ってしまえばよかったのに日記」というものを書いている↓
                                   http://www.hoshinot.jp/diary.html




世界をゆるがした十日間〈上〉 (岩波文庫)

世界をゆるがした十日間〈上〉 (岩波文庫)

その内容だけではなく世界史的事件を述べるにあたって、史的記述ではない手法も有効であるということをも世に知らしめた一冊。ルポルタージュのお手本のようにも読める。