今日は今日とて

 久しぶりに本屋に行ったらついつい買いすぎた。


 「この本がほしい」と(心の)声がするから今日の晩飯キャベツ千切り




 二桁超えると途端に列挙するのが面倒になるね。ということで紹介しようと思ったけどやめ。


 (実際にこの世に存在するものであろうと虚構のものであろうと)書物に関してなら言いたいこと、書きたいことは多々あるけど、そのセレクトが難しい。「これを取りあげたらあれも挙げないわけにはいかない、とはいえこの作者の代表作と呼ばれるあれを読まずして、他のものを推すのはフェアではないのではないか。いやいや、やっぱりこいつを外すわけにはいかない」といった具合にきりがなくなる。


 考えようによっては、そもそも好きなものを「これはすばらしい」と極めて実直に、言いようによっては誠実に示すことは相手によっては効果的とは言い難い。場合によってはまったく逆の効果―それを人は反感を込めて"おせっかい"の名で呼ぶ―を往々にして招く。

 何でもいちいち紹介する必要はない。下手打ちゃそれこそ野暮ってもんだ。ただ黙って差し出すだけなのが結局は一番いい。
 もしあなたが話し好きで沈黙が必ずしも雄弁とは限らないとの疑念が心によぎる人であるのならば、なにがしか話したくなったならば「君は「あれ」をまだ読んでないのかい? なんともったいない!」の一言くらいは付け加えたっていいだろう。


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 ところでBOOKOFFの店員は清算が終わるたびに「お売りいただける本・CD・DVD等ありましたらぜひお持ちください。当店では100冊以上から出張買取も行っております。御用の際はお電話をお願いします」と長々と言うが、それがあまりにもマニュアルそのままの丸暗記台詞棒読みなので、辟易して「そんなものはない、あってもこの店には売ってやらない」と即答してみたくなることがときどきある。どんな顔をするのやら。




 書いてることがずいぶん爺臭いな。しかも入れる前の麦茶のような乾いた匂いではなくて、汗のごとく生臭い。ぼくも涸れ度がまだまだ低いようだ。