瞑せよ

 10月26日に小島信夫氏が亡くなられていたことを知った。
 http://www.yomiuri.co.jp/national/culture/news/20061026i503.htm


 2006年3月25日、世田谷文学館にて行われた保坂和志氏との対談を聞きにいったときにはじめて氏のことを知った(作品は文学史的には「知っては」いた)のだけど、氏独特の飄逸な語りにぼくはいたく感心したので、帰り際にもらった保坂氏と彼の友人たちが個人出版した小島信夫氏の『寓話』代金の払い込み用紙を引っ手繰るようにもってかえると次の日すぐさま申し込んだ。
 小島信夫・保坂和志対談


 つい先日、その日のことを思い出しながら、書店で

寓話〈上〉 (岩波文庫)

寓話〈上〉 (岩波文庫)

寓話〈下〉 (岩波文庫)

寓話〈下〉 (岩波文庫)

 を買ったばかりのことだったので訃報には驚かされた。保坂氏との対談に誘ってくれた人と訃報を知らせてくれた人は奇しくも(ないのかな?)同じ人だった。




 ぼくは運命論者ではないが、こういうことがあるとちょっとばかりはなんらかの関係があるんじゃないか、ということを感じさせられる。