映画感想メモ

映画ビラ

 頭の弱い田舎もののしょぼい誇大妄想のくせにその妄想すら中途半端な固有名詞を羅列しただけの予想を上回る底の浅さでつっこむ気すら起こらないウンコ映画「永遠の法」なんぞを観てしまったせいで、憤懣やるかたない俺と悪友の二人は銀座の「きじ」にてお好み焼きを、池袋西武デパート屋上のうどんを続けざまに詰め込んでみたものの、やはりこれしきでは我々の不満は収まるまいとの合意に達しそのままTSUTAYAに乗り込み貴重極まりない時間を無駄に費やしてしまったダメージを少しでも中和せんと試みたのであった。


 ……
 

 その中では、

・「メルキアデス・エストラーデの3度の埋葬」
 がすばらしかった。
 「未成熟なボーイが老成したガンマンに導かれて通過儀礼をこなす」という西部劇のメインモチーフの変奏曲。「社会の法律なんかより人と人との約束を守るほうが大事に決まってんだろ!」と(言ったりはしないけどそういう主義であろうと思える)いうかっこよさとその代償としての彼の孤独がいい味出してる。

基本解説: 『逃亡者』や『メン・イン・ブラック』シリーズの名優、トミー・リー・ジョーンズが初監督した、魂が揺さぶられる群像劇。製作と主演も兼ねる彼を、『25時』のバリー・ペッパーや『スリング・ブレイド』のドワイト・ヨーカムら個性派俳優が支える。昔気質の老カウボーイと、罪を犯した未熟な国境警備員が、死者と共に約束の地を目指す姿が描かれている。ロードムービーとしても秀逸で、2005年カンヌ国際映画祭で見事最優秀男優賞と脚本賞に輝いた実力作。

テキサスで働くメキシコ人、メルキアデス・エストラーダ(フリオ・セサール・セディージョ)はある日銃弾に倒れる。ピート(トミー・リー・ジョーンズ)は生前の約束通り親友の遺体を、彼の故郷メキシコへ運ぼうとするが……。


公式サイト↓
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