2006-01-01から1年間の記事一覧

噴飯ものの阿呆ォリズム

危機的状況に追い詰められると笑いを取りたくなるのは悪い兆候だ。とくに笑顔が悲哀の表情との類縁性を知らぬ観衆を相手にする場合においては。仕手が上手であればあるほど当の本人と第三者にとっての悲惨の度合いは増す。 (ただしすべての悲劇はただ当事者…

TALES from EARTHSEA

試写会で『ゲド戦記』の映画を観てきた。楽しめる層は、ファンタジーを(理詰めですぐには納得できなくても)「そういうもの」として咀嚼できるこどもと原作の徹底的に詳しいファンとの両極端に分かれそう。作品世界の理解を多少なりとも要求しているので一…

あ、あと

はてなTシャツ欲しい!。速乾Tではないのかな?

妖怪の夏、日本の夏

世界妖怪会議に行きたい。今年の会場は『稲生物怪録』の舞台、広島県三次市だ。 [公式HP]◆物怪プロジェクト三次◆ 8/27(日) 場所・三次市文化会館 全席自由3000円(当日3500円) 開場12:00 開演13:30 終了16:30 Q.世界妖怪会議とは? A.世界妖怪協会の…

オッ

うわーい。探しものがいろいろ一気に見つかって大変うれしい。 坂口尚短編集 (第1巻) (坂口尚短編集 第 1巻)作者: 坂口尚出版社/メーカー: チクマ秀版社発売日: 2000/12メディア: 単行本この商品を含むブログ (3件) を見る坂口尚短編集 (第2巻) (坂口尚短編…

愚痴

本を読む速度よりも増殖する速度の方が早くなってどうしようかという感じだ。電車で面白い作品を読んでいても駅がやって来たら、ページを閉じて降り雑踏を掻き分け歩行するといった一連の行動規範に精神活動の移転を量り、homme de lireたる我が身とオサラバ…

カフカと名乗った少年の物語

M・Kくんへ 借りていた『海辺のカフカ』を昨晩読了しました。ここ数年、村上春樹から離れていたのだけど、久しぶりに読んだせいか今までとは違った観点で読めました。変な表現だけどシンボルやメタファーが随分ダイレクトになってないかな。なんだか随分分か…

告知

来月にはぼくの誕生日がある。お祝いしてくれたらというわけではないけれど、当日の夕方日比谷まで来てくれる人にはEARTHSEAの物語を観る権利が生じます。先着一名限定。希望者は直接連絡求む。

ヨクアルコト

すぐれた悲劇とは、往々にしてそのもっとも悲劇的な状況においてなお喜劇的様相を呈するものである ペシミスティックなものの見方とはその胸中に暴発的な哄笑をも含んでいるもの(すなわち自己(事故?)をも他者として笑いの対象として捉える姿勢)こそが端正…

ひげがちっとも伸びない。顎はすぐ茫茫になるのに鼻の下だけ異常に速度が遅い。しかも薄いし。生え始め当初の計画では、大久保利通かリンカーンみたいなのにするつもりだったが、どうやらこの調子では無理っぽいと悟ったのでプロイセン風(カイゼル髭ってこ…

Father’s Day

ある会話。どこかで。 父「たしかにおまえが何を御所望でしょうと聞いてきたときワインがいいと答えはしたが、ポケット・ワイン・ブック 第6版 (ハヤカワ・ワインブック)作者: ヒュー・ジョンソン,辻静雄料理教育研究所出版社/メーカー: 早川書房発売日: 200…

似ている

帰りの電車でサザエさんのアナゴ君にそっくりな人を見かけた。口と髪型がそれっぽい人はよくいるが、鼻の右のいぼまであるとは驚きだ。といってもサザエさんキャラクターの中では一番見かけそうな人ではある。

in the floating mind

徒然なる事、其ノ二。 サッカーでないものがサッカーとなることについて。 商業神/土地神への祀りとしての阪神フィーバーなら分かるが、蹴球杯の盛り上がりが全国規模になるのはまったく分かりにくい(分からないとか下らないとは言っていないぞ(否定すること…

最近発見したこと

古本屋でお目当ての単行本が見つからなくても、単体でバラバラに売られている函入り・ハードカバーの全集の中に入っていれば、案外、というよりもほぼ確実に滅法安く、下手すりゃ文庫本一冊よりも低い価格で手に入れることができる。加重に耐えて帰る元気が…

秘する花を知る事

岩波文庫の青の作品番号1-1が何か知っている人ってどれくらいいるのだろう? 答えは花伝書ですよ。どういう基準でナンバリングしてるのか知らないけど、ふるってんなぁと思う。 そういや植物が自らの花を咲かせる原理を研究している友人がいたが、彼が言うに…

労働概念 マクロではなく極めてミクロに

徒然なる事、其ノ一。 労働自体となれば労働に対する不満も喜びもなくなるのであろう。 仕事をするのではなく仕事そのものとなること。いや、ここではより純粋な形態としてのlaborを追求するべく労働と称すのが適当だろう。では、労働者ではなく労働であるこ…

ごほんごほんといっても御本ではない

毎日毎日、雨が降ったり降りはせずとも暑くジメジメした空気の日ばかりで気が滅入る。季節の変わり目にはほぼ確実に風邪を引くが。それも周りの風邪ブームが一通り切りがついた頃に引く。つまり風邪の元が回り巡って最後に此方にやって来るということだ。こ…

本リスト

久しぶりに新刊で漫画を買う。 神聖喜劇 (第1巻)作者: 大西巨人,のぞゑのぶひさ,岩田和博出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2006/05メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 60回この商品を含むブログ (52件) を見る神聖喜劇 (第2巻)作者: 大西巨人,のぞゑのぶひ…

本整理其ノ参

オーバーフローに陥っていた本たちを、先月本棚を購入したことによって構築された収納スペースに、整理しなおした。今まで棚によっては書籍と漫画がごっちゃになっていたのを・書籍は スチール棚×1+木製棚×1 に・漫画は 木製棚×1+カラーボックス×2 にまと…

祖父の本棚

今は亡き祖父の本棚から一部を拝借してきた。昭和十年代の版のシェークスピアや小泉八雲が出てきてびっくりする。読書量も半端じゃなかったけど、今まで取っておいてきたのもすごいわ。やっぱりあなたはエライよ、じいちゃん。 ちなみに親戚の中で、「おじい…

遠方へ我行きたり

用事により遠方まで出かける。直前の連絡&仕事・研究で被忙殺中な状況にも関わらず、友だちが歓待してくれた。 ぼくは意外に愛されているようだ。 たとえ友人たちが「ここで無視して誰も相手してやらないとおまえはわざわざ後輩たちのもとに出向いて当り散…

あはは

筒井御大ノリノリですね。 http://www.cinematopics.com/cinema/c_report/index3.php?number=1979 http://www.cinematopics.com/cinema/works/output2.php?oid=7116

人間が

どんなに偉大だとしてもしょせん葦であることには変わりはないじゃないか!

大多数の人は見たいものしか見ようとしない

人を怒らせるのは簡単だ。 ホントのことを言えばいいだけだから。 笑わせる方がよっぽど難しい。 このごろ、愉快なことより不愉快なことの方が多い。喜があれば怒が起こり哀があれば楽が来る人生万事塞翁が馬、波乱万丈な生涯も平凡な一生も死ぬときには±0に…

memo

最近考えていることは、十九世紀の最前線を再検討すること。具体的にはフロイト以前の心の究明の試みについて。精神分析が科学と化すに至る直前期。心の理が未分化で諸学問と幸福なランデブーを持ちえた状況を現在の視座からもう一度見直す思考実験。 無意識…

紙切れに

零は零であり零でない 無の無ではなく有の無である こんなことが書いてあった

休日のほうが色々あってかえって忙しい。連休だと尚更。

何が罪で何が罰か

罪と罰〈上〉 (新潮文庫)作者: ドストエフスキー,工藤精一郎出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1987/06/09メディア: 文庫購入: 10人 クリック: 197回この商品を含むブログ (206件) を見る罪と罰〈下〉 (新潮文庫)作者: ドストエフスキー,工藤精一郎出版社/メー…

さあ、ろくでもないことを考えるぞ

昨日国民クイズ (上巻) (Ohta comics)作者: 杉元伶一出版社/メーカー: 太田出版発売日: 2001/07/01メディア: 単行本購入: 7人 クリック: 83回この商品を含むブログ (65件) を見る国民クイズ (下巻) (Ohta comics)作者: 杉元伶一出版社/メーカー: 太田出版発…

カフカはいいな

掟は死の際にもう一度問うた。 「ストレートな悪意と捻じ曲がった善意。どちらが良いか」 分かりやすい見た目のわりに複雑な性格を有する「彼」は、「誰も俺のことを理解[わか]っちゃいない」と泣き叫ぶものの、掟の質問には答えられない。解は彼にはわかり…